空へ。
少し、寂しく、長い記録になります。
ベランダに鳩が巣を作っていました。
糞害や鳴き声などご近所に迷惑もかかるので撤去するつもりでしたが、卵が…。見捨てれない…。
どうにも壊せず、夫に相談すると『命は無下にできんよ。』と。
見守っていました。
やがて、ひなが孵り小さな命の成長を静かに眺めることが日々の楽しみになりました。
すっかり大きくなり、でもまだお母さん鳩に甘える様子は愛らしくて巣立ちの日を心待ちにしていた矢先。
カラス。
小鳩は、カラスの身体の一部となりました。
夫の配慮で直視はしませんでしたが、ベランダの凄惨な様子はあらゆる事を想像させるのに十分でした。
カラスだって、野生の生き物ですから彼らを責める理由は何一つないのです。
小鳩の魂は空へ帰りましたが、身体は新たにカラスの一部としてその命を全うするのでしょう。
私は、長い間ベジタリアンとして生活してました。(理由は長くなるので別の機会にしますね。)
今は、お肉とあれば何でも美味しく積極的にいただく生活です。
タンパク質をしっかり摂りたい、という食生活でスーパーの食肉売り場が大好きですが、このところ命を頂く事に鈍感になっていたようです。
ポーションでパックされた肉類を命として扱えていたかしら?ありがたく、感謝して私の身体の一部として受け入れていたかしら?
ふと、立ち止まり、命あるものを頂く事を意識して食事をする出来事となりました。
それにしても、寂しい気持ちは拭えないのです。ゆっくりと、この気持ちとも付き合っていきましょうね。